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黒毛和牛の真相!新村畜産に潜入捜査!

3,000頭以上の黒毛和牛を管理し、海外にも出荷しているグローバルな和牛牧場とは!?
思わずTOMも和牛を買う?

鹿児島県 新村牧場

今回は黒毛和牛界のカリスマがいると聞き、鹿児島県肝付にお邪魔してきました。
今回お伺いしたのは新村社長が経営する新村畜産(村商株式会社)。
JR鹿児島駅から車で約1時間半ほどの所に位置する新村牧場は、のだかな田園風景が広がる、とても居心地が良い場所にありました。
場所はここ。

まずは新村社長のお仲間 中原さん(中原畜産)を見学

まず最初に訪れたのは、新村社長のお仲間の中原畜産(中原社長)の牛舎。
通常畜産業界は
「①種付け」「②生産(出産)」「③肥育(大きく太らせ出荷出品)」「④セリ」「⑤解体」「⑥精肉卸」「⑦店頭販売(肉屋、焼き肉)」
そして「⑧貿易(海外輸出)」「⑨海外マーケット開拓商社」「⑩海外マーケット直販売」だが、

中原社長の所では、①種付け②生産(出産)③肥育(大きく太らせ出荷出品)までをされていた。
ちょうどお伺いした時は、獣医さんがこられており、少々体調の悪い子牛を診察中。
元気になっておくれ。
それにしても中原社長。良いキャラをしていらっしゃる!親近感湧きまくりです!

いよいよ今回の本丸!新村牧場に潜入!

後ろ髪をひかれる思いをしつつ、いよいよ今回の目的「新村牧場」に到着!
いやぁ、なんとも広大な敷地だろうか。
3,000頭の黒毛和牛を管理できるように新しい牛舎も完成したばかりだとか。
新村牧場の牛舎は、全て木造。その全ての木は「肝付町の木」。
加工も地元の製材所に委託するほどの力のいれよう。
製材の際に出るノコクズも牛の寝床に使用するなど工夫満載。
なんともこれぞ地産地消。

かわいい!子牛ってこんなに可愛いのっ!でも大きくなったら・・・

早速見させてもらったのは、生まれて間もない小牛たち!!
いや、可愛いいのなんのって。
ミルクを美味しそうにゴキュゴキュゴキュゴキュ。
1日に6リットルも飲むとか。
私も最近病院で水をよく飲むように言われてるんだけどね・・・それは置いといて(笑)
お姉さんが専用の機会で「愛を込めて」作ったミルクを美味しそうに飲むは飲むは。
新村牧場ではミルメーカーを導入。
一定した熔解品質(濃度・温度)、簡単操作(マイコン制御方式)で、人工哺育をサポートし、作業時間の短縮にもつながっているとか。
乳由来原料を使用することで、消化吸収にも優れ、子牛たちの健康促進もバッチリ!
でも大きくなったら・・・急いで大きくならなくてもいいからね (T_T)

一元管理された徹底したシステム

子牛たちは70日間ミルクで成長した後、群れの管理になる。
そこで気づいたのは「管理カード」。
これってさっきの子牛の時にもあったよなぁ。
聞くと、生まれてからすぐにこの「管理カード」が作成され、血統なども記載される。
なるほど。このカードがずっと出荷まで一緒に動いていくのね。
牧場と事務所が連携しながら管理しているとか。さすがです。

さらに気になったのは、あちこちに設置された監視カメラ。
もちろん盗難などの予防策もあるかと思うが、常に目視で牛たちの管理は怠らない。
では、そのカメラで移した映像はどこで見れるのか・・・それはヒミツです(笑)

さらに新村牧場ではセンサーを設置し、スタッフがどこにいようが、牛がどのような行動をしているのかスマホアプリで管理している。
全ての牛舎に配線ケーブルを設置し、一頭ごとにセンサーを取り付け。(耳の黄色いタグ)
センサーが採食や起立、発情や体調不良などの行動を測定し、24時間観察できるようになっている。
起立困難などの緊急事態時は、アプリを通して即座に通知がくるのだとか。
このシステムで新村牧場の事故率が他牛舎に比べ著しく低い。
事故率が軽減されるだけでなく、労務改善や生産性も大幅に向上。
いやはや、なんとも参りましたm(_ _)m

出荷直前の牛たちとご対面。また来世で会おうね。

広大な新村牧場。
いよいよラストは出荷直前の牛たちとご対面。
えっ!まじで!こんなに大きいの!!!???
出荷前ともなると体重はゆうに800キロを超える巨体。
最初に見たあんなに小さかった子牛が22ヶ月あまりでこんなに巨体になるとは。。。
新村社長の牧場の環境やエサ、そしてスタッフさんたちの愛情があるからこそこんなに大きくなるのね。うんうん。

ここからはお肉の話。
800キロもある牛ですが、このあと食卓に並ぶお肉として解体に行くことになります。
みなさん、800キロもある牛ですが、実際のところどれくらい食べられるお肉として取れると思いますか?

正解は、約300キロほどだそうです。
体が大きい分、食べることが出来ない所も多いのですね。いや、勉強になります。

記事だけでは書ききれない!新村牧場のヒミツ

新村牧場にはまだまだ秘密兵器(美味しい牛肉になるための秘密)があった。

・自動給餌機:労働負担の軽減、かつ、1日のエサやり回数のアップ
・分娩監視カメラ:分娩舎を中心に夜間撮影対応カメラを設置。難産時の早急な対応、事故の軽減
・マイクロフォーガー:冷房、消毒殺虫、防臭、加湿、防塵→牛のストレス軽減
・給排水保全装置:抗酸化力が向上したおいしい水で牛の成長をサポート!
・高濃度酸素水:ウルトラバブル発生装置で高濃度酸素水を牛に!肉質向上、夏バテ防止、発育促進効果
・コンポストバーン:牛舎にはおがくずを。牛床のクッション代わりと牛体をキレイに保つ効果

などなど、まだまだ書ききれない・・・(というか、覚えきれない・・・)

インフラ整備以外にも新村牧場ではソフト面もかなりの力の入れよう。
外国人労働者や障害をもつ方の労働受け入れ(就労継続支援)も積極的に行っている。
昨今、1次産業やこういった6次産業の継承者がいないことがニュースなどで話題にもなるが、新村社長のようにこういった活動がゆくゆくの未来形成を成していくのでしょう。
どうしても牛や牛舎などに目が行きがちでしたが、どの牛舎もやはり徹底して綺麗で、そこで働く方々も笑顔で挨拶を返してくれる。
新村社長の徹底したスタッフとのコミュニケーションがよい牛として世に出ていくのでしょうね。

潜入捜査を終え、新村社長にインタビュー

広大な敷地を隅々まで見学したTOM。
今後のビジネス展開など興味深い話を色々とさせていただきました。

話の中を通して見えてきたのは、新村社長がおっしゃる「還元」と「共有」

平成6年に、生産牛(お母さん牛)を16頭買ったところから始まった新村畜産。
紆余曲折あったものの、今はこうして広大な敷地と、いまや3000頭まで見えてきた。
現在は台湾や香港など東南アジアを中心に和牛輸出を行い、台湾では三越に出店。
その後も焼肉店を数店舗経営を行っている。

どこまで会社を大きくしていくのか、ふと思った疑問を新村社長にぶつけてみた。

「会社はもうそこまで大きくするつもりはなく、今まで培ってきたノウハウやルートを現地の畜産農家と共有し、地域全体を盛り上げ共に大きくなっていく。今や畜産農家も高齢化が進み継承する人がおらずやむなく事業をやめてしまう人も多くなってきている。これまで畜産農家は外部との接触をあまりしてこなかった。今後、畜産農家という垣根を超え、色々な人や様々な事業やサービスと接し、ルートを開拓し、新しい商品を生み出すのは自分の役目だと思っている。当然その中で今後も続けていってくれる畜産農家や働いてくれる若者たちにその全てを残していくつもりです。」

新村社長はさらっとおっしゃられてました。
感じたことは、今考えついた想いではなく、常にそういったことを考えながら行動をされているからこそ。

ここで新村社長の会社である村商株式会社(新村畜産)の理念をご紹介しよう。

幸せの時間を
一人でも多くの皆様へ
最も多くの人を喜ばせた者が
最も大きく栄えるものである
全ての人へ 感謝を エネルギーに!
村商株式会社 代表取締役 新村 順一郎

新村牧場の見学、新村社長との対談、
大きな活力をいただきました!
今回は誠にありがとうございました!

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