僧侶のつぶやき

デジタル社会がもたらす心の闇(1)|医療によって創られる精神疾患

大繁盛大人の事情でデジタル社会についていけない遺伝子

こんにちは。トムです!

近年マインドフルネスや禅の思想を取り入れる世界の経営者たちの取り組みが脚光を浴びていますね。

それはひとえに外部へ向かう意識を内面へ向けようとする逆行、つまり古代仏教時代の思想への注目という流れなんです。

やはりお釈迦の時代から人間の内面は進化しておらず、結局は同じ問題や悩みが生じ、古代の人々を仏教の思想が救ったように、現代人にも同じやり方が通用するということなんですね。

そして、世の中を便利で快適にしようと生み出されたスマホですが、最近これが人々の心の闇に大きく係わっているという見られ方をしています。

とくに欧米の精神医学の世界では、スマホによる弊害を実験を交えながら明らかにしています。

常に足すことで発展して来た現代文明。

つまり、人間を取り巻く現社会特有の闇を解決するためにはまずここで一旦立ち止まり原点に戻ることが大切なのです。

人類の進化の過程を考慮しながら、一体どこで歪みを起こしたのかを考察すべきです。

今回はスマホの弊害に焦点を当て、現代人の心の闇に注目し、そこから如何に平穏な精神を取り戻していくべきなのか考察してみたいと思います。

医療がつくる新しい精神疾患

心の不調で精神科や診療内科を受診する人がここ近年、特に若年層の間で増加しているようです。

とくに精神医療大国スウェーデンでは9人に1人が抗うつ剤を使用しているとか。

医療が大人の事情で病名やカテゴリーを増やします。

特定のウイルス性疾患ではないので医者にとっては創り放題の世界。

日本でもキッズ用のメンタルクリニックなんかあったりして、精神科は大繁盛という流れです。

っと躁鬱(そううつ)病の人がゲームにハマり、ものすごい時間を費やします。

すると「それって、ゲームじゃなくて躁鬱病が原因じゃないの?」と病気メインになります。

政治的な事情でモノが決まるというWHOに左右される日本人は多いです。

WHOはゲーム障害を病気の分類に盛り込むことで「各国で診断例が増えて研究が進み、治療法確立への寄与を期待する」と強調しているみたいなので、関係者にとっては非常においしい話となるのでしょう。

研究者は研究予算が増えます。

そうやって大人の事情で多くの精神疾患が創出されそれが医療費の増加を招いているという事実はあまり表に出ず、やたら現代社会が生む心の病気という見出しだけが独り歩きする傾向にあります。

デジタル社会の弊害

最近、急に「人間の脳はデジタル社会に適応していない」とかスマホの弊害にスポットライトが当たるようになってきましたね。

特にスマホは昔のゲーム機と同じで、親が子供に使わせたくないガジェットとして筆頭に上がります。

その理由は視力が悪くなるとか、スマホでゲームしたりチャットしたりして勉強しないとか、教育上悪い影響を受けてしまう恐れがある等、分かりやすい問題点が浮かびます。

親としては心配の種が沢山詰まっているガジェットと言っても過言ではありません。

私もスマホを使い始めてメチャクチャ視力が低下しました。

しかし、大人にとってはスマホを筆頭とするデジタルガジェットは生活必需品となっています。

とくにスマホのアプリ役所の手続きでも普通に取り入れられており、LINEやスカイプで手続きが完了したりします。

中韓へ日本の情報が筒抜けなのに良いのでしょうか?

とにかく、ビジネスマン必須のツールとしてスマホ抜きでは仕事や生活が出来ない状況となってますが、いまさら子供のみならず人類全般へ警鐘が鳴らされているのは一体どういうことなんでしょうか?

うつ病、睡眠障害、集中力の低下を含め、人間の能力を下げる要因としてスマホが挙げられています。

それと、集中力が下がったのも自覚中。

なぜなら、常に新着メッセージが頭を過るんです。

映画も観ている途中でもスマホを触りたくなる衝動があります。

それが重度化すると遂には病気だと認定されてしまいます。

地球規模で心が病んでしまっているのは間違いないです。

複合的な要因のあるこの問題ですが、その一因は一スマホに代表されるデジタル化されたライフスタイルにあるというのが現在の精神医療の統一した方向性のようです。

まあ、そうなった方が彼等も仕事が増えて儲かりますからね(笑

それはスウェーデンのみならず欧米諸国でも全く同じ状況のようです。

アメリカでは今や10人に1人が抗うつ剤を服用していると言われます。

服用者3000万人という数字を、医学誌やニューヨークタイムズ紙でも取り上げており、アメリカは「うつ病大国」と言って差し支えないと書かれております。

特に40代と50代の女性に限定すると、実に4人に1人が抗うつ剤を飲んでいるという状況です。

しかし、その大半はうつ病ではない一般人とのことです。

ふさぎ込む感情、活動的なことへの無関心、食事量の増減、不眠か過眠、行動の鈍化、無気力、疲労、意思決定が困難、過剰な罪の意識、自殺願望。

このいずれかが2週間以上続けば即うつ病。

なんだか機械的ですね。

米国で処方されている抗うつ剤にはプロザック、セレクサ、パキシル、ゾロフト(いずれも商品名)などがメジャーです。

特にプロザックは88年に認可されて以来ハッピードラッグと呼ばれるほど「人気」商品。

うつの症状を抱えているというのが一種のファッションのようでさえあります。

医療がビジネスとして病気をどんどん創り出している背景を考えると、誰もが持っているスマホの弊害を煽って精神面の不調を思い込ませる手法に感じなくもありません。

しかし、何事も限度が大切。

特に、デジタル化社会が人間の脳に及ぼす影響をここで一旦考えてみる価値はあります。

遺伝子と環境の不適合

精神医学の世界で最近着目されているのは、人類の本能、つまり遺伝子レベルの不具合という説です。

つまり、どういうことかといえば、哺乳類というカテゴリーにある人間という動物が何十万年という年月を経てジワジワ進化している中でデジタル社会に適合する進化がなされているとは思えない。

そのギャップが人間の心にひずみを作り、うつ病やその他メンタルを基本にする問題を引き起こすということです。

これは様々な実験から立証されつつある問題なのですが、スマホ問題のみならず、社会の目覚ましい発展の副作用は必ず起きうる深い問題だと思います。

たしかに、歴史の時間で人間の進化や勃発した数々の出来事をたった数日で表面的に学習すればアッと言う間に感じてしまいますが、実際は人類誕生から何十万年という気の遠くなる年月を経てジワジワと変化し続けて今があるわけで、近年目まぐるしく発明される最新鋭のITアイテムに都合よくDNAが適合できるわけがないというのは腑に落ちます。

大きな枠組みではまだサバンナやジャングルで狩猟したり、サルのようにバナナをや果実を食べていた頃と同じ本能を持っているんですね。

ホリエモン氏が言うようにデジタル化社会に合わせたら良いと言っても本質的な人間の資質にとってかなり無理があるのかもしれません。

それを前提にいかに古来からのDNA仕様のままスマホと付き合っていくかということを考える時が来たってことですね。

スマホが原因とされている問題は数多くあります。

その代表例として以下の3つが有名です。

  • 心の健康
  • 睡眠や集中力
  • 子供や若者の教育

何かとやり玉に挙がっているスマホ依存症ですが、使用時間云々よりもっと本質的な問題がありそうです。

時代の流れに遺伝子レベルの進化がついていけない。

まず、現代人の本能は原始時代からほぼ進化していないという前提にあります。

本質的には洞穴に住みサバンナやジャングルで狩猟をしていた頃から中身はほぼ変わっていない状況なのです。

私たちは人類の祖先から徐々に進化を遂げていますが、そのプロセス自体に意思や意義はないとされます。

つまり、進化というのはポジティブでもネガティブでもないただの現象というわけです。

では次の章では原始レベルの本能が引き起こす不具合を確かめるために具体例を挙げてみたいと思います。

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TOM

酒とゴルフとお遍路が大好きな僧侶TOM。国内外のビジネスオーナーとして日々邁進中。

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