僧侶のつぶやき

ゴルファー必見!最高の集中力を生み出す「ゾーン状態」のつくり方

最高に幸せなゴルフをするために

こんにちは。トムです!

私がまるで修行のごとく出没している各地のゴルフ場ですが、やはり相性の良いコースとそうでないコースがあります。

その相性の謎をふと考えている時に思い浮かぶのがゾーン状態やルーティーンに関することです。

得意なコースでは自分でポジティブな自己暗示的を無意識にかけている気がしています。

今回はスポーツやビジネスを問わず、大事な本番で最高の集中力を如何に生み出すかというお話をさせて頂きたいと思います。

一流のプロスポーツ選手が圧倒的なパフォーマンスを発揮し勝利を収めた後のインタビューに耳を傾けるとわりと共通したワードが浮かび上がります。

まず、「リラックスできていた」という事です。

最高のパフォーマンスを発揮するには、まずリラックスしているという事が大前提となっているようです。

あとは無意識、直感的、自動的、時間がゆっくりに感じた、体が宙に浮いているようだったと不思議な事を言っていた人もいます。

私も僭越ながら私のゴルフを振り返ると、飛ばそうと思って渾身の力を込めた時より、なんとなく自然に振れた時の方がボールは綺麗な軌道を描き飛距離も伸びます。

この無心の状態こそがスポーツ心理学で言うところの「ゾーン」または「フロー」とよばれる心理状態であるのでしょう。

集中というキーワードで必ず出てくる「ゾーン」状態とは一体何なんでしょうか?

この摩訶不思議なパワーを坊主の私が解説してみたいと思います。

極端に追い込まれたり、プレッシャーを感じるとき、人間はフロー状態になります。「フロー状態」とは、心理学者チクセントミハイによって名付けられた、人間があることに没入している超集中状態を指し、これを俗に「ゾーンに入る」と呼びます 引用元

しかし、このゾーン状態はスポーツ選手のみならず、かの有名なスティーブジョブズ氏も意識して行っていたことは有名です。

彼の禅修行で有名になった「マインドフルネス瞑想」では吐く息を長くし深い呼吸を行いながらそれに意識を集中することで集中状態生み出し、仕事でたまったストレスから一気に脱出するメソッドです。

そこから更に高い集中力へと繋がります。

スポーツの話に戻りますが、このリラックスは極限の緊張からの落差が大きければ大きい程効果があるようです。

そうすることで目の前の問題に集中し「よし、やるぞ!」と意識を的確に切り替えることが出来ます。

その落差でセロトニンやドーパミンといった種々の快楽物質が分泌され最適化された脳は極度の集中力と、非常に高いパフォーマンスを発揮できるとう理屈です。

もう一つ。

ラグビーの五郎丸歩選手の独特の動きで知られるようになった「ルーティーン」。

ここ一発集中しなければならないシーンで一定の動作を行い、その一点に気持ちを向けることで、次のプレーの準備をするという儀式的なものです。

残念ながら引退を表明。

彼以外でも元大リーグプレイヤーのイチロー選手の独特なルーティーンを持っています。

ルーティーンを経て、極度の緊張状態の中、脳をリラックスさせゾーン状態のまま最高のパフォーマンスを発揮するのです。

プロスポーツ選手以外の人が高い集中力と能率を発揮して仕事のパフォーマンスを上げる事へも同様に流用出来ます。

ルーティーンが有効なのは、何もアスリートに限った話ではありません。

ルーティンは自分への合図。

ここから集中するぞと決めて、パソコンを立ち上げる前に毎回何かをするように決めます。

それを繰り返すことで脳内ではルーティーンが収集するための儀式であるとプログラミングされます。

ストレスを感じる要因をあえて意識する

面白い例としてチベット仏教の僧侶が瞑想状態に入る準備として誰かの可哀想な状況やとても苦しんでいる人々の事を思い浮かべるそうです。

虫も殺さぬ穏やかな顔で実は恐ろしい事を考えてるんですね・・・

そこから自分が救ってあげて差し上げて幸せになるイメージをもつことで一気にリラックスします。

また、美人に心を奪われないように、その女性が老婆となり魅力的ではなくなった時の事を想像し煩悩を消し去るといいます。

チベットの僧侶になるには恐ろしいほどの空想力が必要というわけです。

これと関連する話で、崖の上から飛び降りたりするエクストリームスポーツの選手は「今回ばかりは失敗し命が危ないかもしれない」とネガティブな想像を働かせ、自分を意図的に追い込みます。

エクストリームスポーツのアスリートは死と非常に近い関係にある。本書でも、名の知れたサーファーやスキーヤー、ジャンパーたちが挑戦の最中に命を落とす場面が出てくるが、残されたアスリートたちがその死に立ち止まらないのが印象的だ。仲間が死ぬという最悪の出来事を、彼らは前に進むための新たな力に変えるのだ。ポッターの死も、また別の誰かの力になっていくのだろうか。引用元

不安やストレスといった負の緊張状態が生み出す集中。

この流れにはすべて共通点があります。

ビジネスの世界でも不安や緊張というネガティブな状況を利用し、最高の集中力を生み出す流れを作りだせば鬼に金棒ってわけです。

こうした「高いストレス→高い集中」というパターンを、一週間程度振り返り続けることで、自分が増やすべき「よいストレス」と、そのときに刺激される自分の価値観、会社の仕事の中で活かすべきパターンが明確になり、それを増やすことで、よりマインドフルネスになる割合を高めることができるようになります。

極度のストレス状態からの解放。

このギャップが集中力を高める要因であるならば、リラックスと対局にあるストレスをあえて意識し高めることも戦略の一つです。

私も若い現役時代はノルマ達成の〆切が迫っている様子を紙に書き自分をあえて追い込んだりしていました。

そこからどうやって最高の集中を生み出すかが鍵となります。

だからストレスは集中を生み為の必須要件と思えば見方も変ってきますね。

その橋渡しとして仏教の教えや座禅の際の呼吸法があります。

リラックス状態からスイングする瞬間にのみ一点集中するメリハリが肝です。

もう一つ大事なのがミスをしても自分を責めないことです。

不動心。

座禅をする際に自分の体が緊張していないかチェックしつつゾーンの世界へ入って行きます。

自らの体の状態を一歩引いて確認する事も大切です。

力を抜いてリラックスしているつもりでも抜けきらず緊張している箇所を見つける事へと繋がります。

適切なゴルフスイングは心身のリラックスから生まれますからね。

ぜひ緊張感からのゾーン状態の流れを意識してスポーツやビジネスにお役立ていただけたら幸いです。

追伸

相性の良いコースとそうでないコース問題ですが、自分でこのコースは相性が良いと自己暗示し、一種の脳内ルーティンをやっているのではないかと自問自答中・・・

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TOM

酒とゴルフとお遍路が大好きな僧侶TOM。国内外のビジネスオーナーとして日々邁進中。

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