日本を救うために鎖国日本を脱出せよ!
コロナ前まではスーツケースがボロボロになるほどアメリカやアジアのビジネス拠点を中心に海外を飛び回っていました。
すでに既にお馴染みになった土地でも行くたびに新しい刺激に触れます。
そもそも観光とは仏教的な見地で「光を観る(みる)」と理解します。
現代の観光はガイドブックやインスタグラムに投稿されている有名スポットを巡って写真をとりSNSへアップして終わり。
行ったという規制事実を作ることに一生懸命ですが、本当の観光はカメラに映らない刺激を味わうためのものであると思っております。
先日、「自然からしか学べない」という記事を書きましたが、年齢関係なく海外の異文化という自然から学べることは絶大です。
僧侶のつぶやき
ほう、国際的に最強のパスポートが国内では役にたたんとは驚きだ
自然からしか学べないという記事を書いた。自然とは山や川の事ばかりではなく自己の見地を超えた世界全般を指す。海外の異文化は最高の自然。しかし20代のパスポートの新規取得率は世界的に見れば明らかに低迷で残念 https://t.co/Pp9BsPK3iZ
— TomFu (@TomFu83622412) April 19, 2021
日本を出た途端、衝撃の給料7倍
ご存知の通りジャパンマネーと呼ばれた黄金時代はとっくに過ぎております。
デフレ感覚の日本人がインフレ上等の海外へ行くと非常に焦りを感じます。
昔はアジアの国に日本人が行けばメイドやドライバーを雇い夢のような生活が出来るとう世界が現実にありましたが、最近ではそれも難しくなっています。
デフレ大国日本にいるとピンと来ませんが、オフィスの家賃が年に7~10%くらい平気で値上がりします。
飲食店の値段も年に3回くらい張替られています。
もちろんワーカーの給料もどんどん上がり、その国だけをみればかつての日本のようにバランスが取れた成長なのですが、その世界にいる異邦人として私は非常に焦りを感じます。
日本が一気に追いつかれ置いて行かれる様子がダイナミックに伝わります。
中国の上海で出会った日本人美容師さん。
女性だったので年齢は聞きませんでしたが、25歳くらいでしょうか。
なんと給料が日本時代と比べ7倍になったそうです。
お客さんは上海の富裕層。
日本の美容師さんに髪を切って貰えるなんて夢みたいな話でしたが、いまでは立場が逆転しています。
ただ働く国を変えただけで給料7倍。
海外で高く評価され、自分の価値に初めて気づいたそうです。
それまで貧しくても好きな仕事だからと自分の中で妙な折り合いを付けながらの生活。
では日本人は上海人と比べて怠けているのでしょうか?
いやいや、日本人の献身的な精神と労働クオリティは世界一だと言っても過言ではありません。
ワーキングプア?
労働クオリティに見合った給料が貰える世界が海外にあるということを知らない人が多いのが現実です。
皮肉なことに日本で培われた技術がアジアの国々を発展させ、周辺諸国が豊かになっています。
一見それは非常に良いことをした感じがありますが、提供した側の日本人がどんどん貧しくなっているのは非常に残念で仕方がありません。
これからの日本を支える若い方には世界に誇れるクオリティの高い仕事をしている事を意識し、それに見合った生活をして欲しいです。
そのためにはまず海外を観ることで日本を客観的に眺め、自分をポジションを知ることが大事です。
もっと頑張らなきゃと思う事もあるし、自分の価値はもっと高かったと気づくことにもなるでしょう。
例えばシンガポールで現地大手の製造業の営業部長クラスを中途採用する際の提示年俸が1100万円前後で欧米企業の場合は1300万円前後になるといいます。
現実的に管理職以上の給与水準は、日本よりも高くなっております。
その根拠となるのが経済成長。
2007年から2019年の間で名目GDPは2727億ドルから4980億ドルになっております。
実に1.83倍!
一方、日本はかなりヤバいデフレ状態の続く低空飛行。
名目GDPは531兆円から557兆円に4.9%増えただけ。
ここにシンガポールドルと円の為替問題も関わってきます。
2020年1月時点で、1シンガポールドルは約80円でしたが2007年6月時点でも1ドル=80円だったんです。
13年のチャートを確認するとほぼ横ばいです。
経済成長している国との為替レートが変わっていないのだから、日本人にはシンガポールの物価が実態以上に高く見えるというわけです。
アベノミクスが始まって以降の“円安政策”によって、明らかに日本人は貧しくなっているのは歴然としています。
先にご紹介した上海の美容師さん。
働く場所を変えただけで給料が上がる。
もちろん物価もあがりますが、そこで貯めたお金を日本へ持ってくる(規制はありますが)と昔とは比べ物にならないほど預金額が増えますね。
同じ能力でも採用される場所で給料がそんなに違うということを知っている日本人は少ないと思います。
良いものに価値を認め高い値段を出す。
これこそが今の日本に必要な事であると考えます。
そのために若い方にはもっと海外で自分に自信をつけ、日本の膠着したデフレを壊して欲しいですね。