こんにちは!トムです。
先日コロナ禍にも関わらず新出店候補地の視察を兼ねタイのバンコクへ出張に行きました。
タイって聞くと一般の日本人はどんな印象を持つのでしょうか?


しかし、タイの首都バンコクへ行くと東南アジアの新興国というイメージは一瞬にして吹き飛びます。
地下鉄で通勤し、伊勢丹で買い物するタイ人たち。
ダイソーの値段も日本の2倍なのに大盛況。
さて、今回はタイのマクドナルドで販売されているビックマックの値段が日本を超えている件について言及してみたいと思います。
ビックマック指数を超越するタイの価格設定
タイの首都バンコクといえば世界最大の日本人コミュニティを擁する都市として知られ、日本人のアジア移住候補地として人気No.1と言われます。
とはいえ、裏路地の安い屋台に飽きた頃、日本でもおなじみのあのM字看板が目に入ると依存心がふと湧いてきますね。
タイをはじめ、東南アジア各国にもマクドナルドがありますが、国によってはライスメニューの方が主力だったりします。
しかし、世界的に共通とされているのがビックマック。
ビッグマックは全世界で販売されており、同じ材料、レシピともに共通したやり方で提供されていると言われます。
つまり素材も味も含め同じ内容のモノであれば同じ価格(価値)であるべき「一物一価」の考えがそこにあります。
それがビッグマック指数と呼ばれる基準です。
ビッグマック指数
「ビッグマック指数」というものが算出されている。 これは、イギリスのエコノミスト誌が公表しているデータで、各国のビッグマックの価格を比較したものだ。 2021年のデータを見ると、つぎのとおりだ。 日本のビックマックは390円で、これを為替レートで換算すると3.55ドルになる。


日本ではビックマック指数という呼ばれ方ですが、本家イギリスでは「Big Mac index(ビッグマックインデックス)」です。
https://www.economist.com/big-mac-index
ビッグマック指数は為替レートの一種なので変動します。



タイvs日本
ご当地商品溢れる世界のマクドナルドですがビッグマックは普遍。
素材やレシピも基本的に同じなのでその国の実質的為替レートおよび経済力を示す数字として使われてきました。
さて、タイのマクドナルドですが気になる料金はさてどれくらい?
- ビッグマックセット172バーツ(約600円)
- ダブルチーズバーガーセット159バーツ(約500円)
- チーズハンバーガーセットは109バーツ(約350円)


世界経済ネタ帳でビッグマック価格ランキングを参照すると、タイ23位、日本31位となっております。
現地の屋台食堂だと高くても50タイバーツ(170円)程度で十分満足できますからかなりの高級品です。
ちなみにタイの平均年収は140万円。
ちなみに消費税に相当するVATは7%と日本より若干低い状況です。
ここで疑問。
タイは日本より物価が安いにも関わらずビッグマックの価格は日本より高いのでしょうか?
タイ式マーケティング
タイ経済に関して2029年までは人口増加が続き、消費者物価指数も上昇見込み。
現地特有のマーケティングとしてカレーのココイチが高級店としてアレンジされ成功したように、海外フランチャイズ店を意図的に高額に設定することで新しい市場が誕生しやすい土壌のようです。
日本より物価の低いタイでビッグマックが上位に来ている理由がわかりますね。
こうやってお高い店が人気をはくすることで、国全体の物価が上昇を牽引すると考えられます。
ビッグマック指数は大まかな経済力を示す基準であることは間違いないのですが、マーケティング手法として現地の平均所得にそぐわない高級品として位置づける国もあるのでその国の経済成長性を鑑みながら比較する必要がありますね。
デフレが問題視されている日本ですが、現在31位のビッグマックランキング。
ここからどうランクアップしていくのか、ぜひ注目していきたいと思います。