僧侶のつぶやき

お金の勉強シリーズ 投資商品を売る本当のプロの見抜き方

こんにちは!トムです。

私は現在、僧侶&ゴルファーというなぞの肩書を持ち、傍から見ると気ままな自由人のように生きておりますが、かつては保険のフルコミ営業マンとして第一線でしのぎを削っていました。

その後、店舗型保険ショップを全国に展開し、保険はお店で買うものという常識を作りつつ20年が経過。

海外でも金融商品に関わるビジネスを手掛け、日本人は圧倒的に投資をしない国民だと痛感してきました。

しかし、ここ数年、老後2000万円不足問題を初め、日本の平均年収が右肩下がり、年金財源枯渇の危機感、高校の家庭科の授業で投資信託の学習の導入等、一昔に比べ投資へ興味が向いてきているのも確かです。

今回は自称金融のプロを見抜くためのキーワードをこっそり伝授したいと思います。

 

自称「金融のプロ」の見分け方

ここ数年、つみたてNISAやideco等、国をあげて日本人に投資を勧め始めています。

その際に鉄板として使われる情報はこれ。

この20年間で日本人の金融資産は1.54倍なのに対しアメリカ人は3.32倍!

日本人はゼロ金利にも関わらず銀行や郵便局に稼いだお金の半分以上(54.2%)を入れっぱなしにしているのに対し、アメリカ人の預貯金率はわずか13,7%に過ぎず、残りは株式や投資信託で運用しています。

だからアメリカ人の金融リテラシーは素晴らしいという少々強引な神話がやたらと日本各地で語られています。

「あなたも一般の日本人枠から抜け出しアメリカ流に儲けませんか?」

日本人にはお金の勉強、つまりマネーリテラシーが足りない。

危機感を煽りつつ、他人との差別化を意識しその他大勢の枠から脱却したいという気持ちに火をつけます。

投資商品を販売する側として、この日本人の問題点の定義づけは追い風になる要素なのですが、本当にアメリカ人はマネーリテラシーが高いのでしょうか?

ここが今回のポイントです。

 

STAFF MARU
アメリカってカード破産者が多いんですよね?
TOM
おお、いきなり鋭いツッコミだ〜

 

アメリカ出張するたびにマネーリテラシーが高い国民とは思えない事実に直面します。

カード破産者の多さもそうですが、アメリカは日本と比べ随分と貧富の差が大きく、世界をリードする経済大国であると単純に言えないものを感じます。

上位1%の富裕層が国全体の30%の富を支配していると言われる所以です。

そしてコロナ禍で貧富の差はますます広がった模様。

アメリカの高校生がお金の勉強をしなければならない背景も社会問題となっている世界一と言われるカード破産者数を減らす事が目的なんです。

 

アメリカ人が投資をする本当の理由

巷で言われる日本人あるある

日本人は、「万一に備えて貯金をしておくべき」と運用に対して消極的な人が多い。

一般的にアメリカ人に比べ日本人は行動に慎重な人が多いのは確かです。

ズバリ、国民性の違いと言えますね。

日銀が2020年8月に公表したデータによると、日米の家計の金融資産構成は以下のようになります。

 

日本

「預貯金」54.2%、「株式等」が9.6%、「投資信託」3.4%

 

アメリカ

「預貯金」13.7%、「株式等」32.5%、「投資信託」12.3%

この情報からアメリカでは圧倒的に株式や投資信託で金融資産を保有する考えが一般的であると言えます。

 

 

アメリカ人が株式投資をする本当の理由

アメリカ人は高校生の頃からすでに日本人の大人顔負けのマネーリテラシーがあり、実力で運用した結果資産が20年で3倍以上になっております。

一般的に日本人と比べるとお金の運用に対する意識は高く、投資自体への抵抗は圧倒的に低いといえますが、その感覚の違いとは別に実は20年で資産が3倍になった理由はもっと深い部分にあります。

それはアメリカ株式市場の恩恵です。

日本の株式市場は1989年のバブル崩壊直前の株価を未だに超えていません。

一方アメリカはリーマンショック等で株価が大幅に下落した瞬間はありますが、中長期的にみてずっと右肩上がりです。

 

 

つまり、アメリカ人なら現金より株式や投資信託として保有するうま味があるということです。

そこを昨今の風潮で日本人は一般的マネーリテラシー不足しているという部分に落とし所を持っていくためにアメリカ人をアゲアゲしている気がします。

アメリカは世界経済を牽引している国で、株式市場の実績から投資をする風土が出来上がっているという部分まで言ってくれる営業マンがいたらその人は本物かもしれませんね。

 

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TOM

酒とゴルフとお遍路が大好きな僧侶TOM。国内外のビジネスオーナーとして日々邁進中。

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