こんにちは!トムです。
日本人はお金の勉強をしていないと指摘され始めてもう随分経ちますが、令和になっても日本人の持つ流動資産の内訳として現預金の占める割合はここ20年以上ほぼ変わっていません。
日本人の美徳の一つに「貯金」という言葉がありますね。
貯金が王道で投資は邪道という日本社会でしたが、常識というものは時代とともに脆くも崩れるものですね。
近年、つみたてNISAとiDeCoを含め国を挙げて国民に投資を勧めてますが、ここで必ず出てくるのが日本人に欠けているお金の勉強という問題。
なんと令和4年から高校の授業で投資信託の勉強が導入される事になりました。
さて、どうなることやら。
高校の授業でお金の勉強
高度成長期の日本では毎年ぐんぐん年収が上がり、余計なことに手を出さず大人しく銀行や郵便局に現金を預けておくのが王道という風潮が根付きましたが、バブル崩壊を境にゼロ金利時代へ。
給料は上がるどころかズルズルと下がる傾向に・・・


年金財源の枯渇。
老後2千万円問題。
政府は年金のみに頼らず老後2000万円問題を自分でなんとかしなしさいと言い炎上したのは記憶に新しい。
そういう流れの中、令和4年から日本の高校では家庭科の授業でいきなりお金の勉強が開始されることになりました。
[st-kaiwa3]なんで家庭科なんですか?[/st-kaiwa3]
[st-kaiwa1]数学ではないし、物理でもないし、倫理でもないし、他に入れ込めるところがなかったんじゃないかな?
親世代の反省
現在投資で資産を形成している人のバイブル的存在といえばコレ。
1997年に初版が発売された投資啓蒙本の元祖ともいえるロバートキヨサキ著書の「金持ち父さん貧乏父さん」。
これを読んだ多くの大人達は投資家を目指すことになります。
そして著者のようにもし子供の頃にお金の教育を受けていればどんなによかっただろうと後悔しました。
高校生に投資信託の勉強をさせるという流れはこういう親世代の願いが多分にあるように思えます。
しかし、現実問題として、投資をしている日本人は全体の2割にしか及びません。
高校の授業で大枠を学ぶことで投資や資産形成の概念がもっと身近になるように、今回の学習指導要領から投資の勉強を始める動きが始まったようです。
国に頼れない氷河期
実は令和4年からもう一つ大きな動きがあります。
それは成人年齢の引き下げ。
これまで成人式は20歳でしたが、これから18歳になります。


高校でお金の勉強を導入する背景には高校を卒業したらいきなり成人という背景があります。
未成年であれば、保護者の同意がない契約は原則として取り消すことができますが、成人であれば有効となり保護されません。
お金に関して無知な状態で成人させるのはあまりにもリスキーでしょう。
ところで、実際に授業で行われる「投資信託」の授業内容はどのような事を教えるのでしょうか。
最も大きな枠組みは、お金の絡む件で騙されないセーフティーネットを兼ねた金融の基礎知識の理解が中心となるはずです。
まず、近年若年層がひっかかりやすい怪しい儲け話や悪徳な情報商材ビジネスに巻き込まれないようにしなければなりませんね。
楽に早く儲けるかといった安易な視点ではなく、長期での資産形成を行う投資の意義や投資と投機の違いをぜひ身につけて欲しいところです。
先進国の中でも経済成長が著しく低い日本。
皮肉にも寿命は世界トップというダブルパンチ。
投資と投機の違いやお金は銀行に預けるのが正しいという平成までの価値観を変えるタイミングがやってきたということですね。