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【意外と知られていない】コーヒーのフレッシュ「褐色の恋人スジャータ」と仏教の関係

こんにちは。トムです!

昭和の懐かしいTVやラジオCMソングの一つに「スジャータめいらく」の歌があります。

アラフォー以上の人にとって「スジャータ、スジャータ♬」という歌は記憶に深く刻み込まれていることと思います。

 

褐色の恋人スジャータのCMソング

 

あの頃はスジャータの由来など全く気にしていませんでしたが、実は仏教と深い関わりがあるんです。

お釈迦様が出家してから悟りを開くまでの6年間、インドの各地で修行していました。

しかし、いくら苦行を行っても悟りに至ることはできず、ついにはその苦行を放棄してしまいます。

修行していた場所から下山する際に立ち寄ったある村で少女から乳粥を分けて貰いました。

その娘の名がスジャータだったのです。

コーヒーのフレッシュとして不動の地位を気付いたスジャータですが、お釈迦様の悟りに大きく貢献した女性の名前だった知った時には大きな衝撃が走りました。

 

スジャータの歴史

「喫茶店の味をご家庭で」

昭和51年3月23日「褐色の恋人スジャータ」誕生。

昭和50年「スジャータめいらくグループ」の前身である「名古屋製酪」の専務だった孝吉氏は、ある機械メーカーから家庭用のコーヒーフレッシュの開発を勧められた。

しかし、当時はクリープというパウダー式がスタンダードの時代。

 

 

常識外れの液状フレッシュが一般家庭用に受け入れられるという確証はなく、設備投資もそれなりに必要でした。

しかし同社には創建当時からホテルやレストラン、喫茶店などを対象とした業務用のコーヒーフレッシュを販売した実績があったので家庭向けのフレッシュの製造販売へ踏み切ったようです。

そして、気になる「スジャータ」の名付け親ですが、商品名を社内公募した際に、ある社員の方から提案されたものでした。

なんとスバ抜けたセンスの持ち主なんでしょう。

「スジャータめいらグループ」では平成28年、スジャータの住んでいたビハール州の生活困窮者に対する支援を行っているNPO法人を通じて、スジャータ村の子どもたちにTシャツを寄贈しています。

ポーションカップの上蓋には366種類の誕生花、国旗や日本の祭、日本の城、戦国武将、相撲の決まり手、童話、健康エクササイズ等、消費者を楽しませようとする配慮が詰まっています。

 

苦労人の親子

めいらくグループの創業者である幸吉の父親日比冨之助は現在の岐阜県「多良村」の庄屋を務めていた日比家の三男として生まれた。

冨之助は幼い頃に母を亡くし、大家族の家事を一手に引き受けて働いた。

北海道での炭鉱労働や南米航路の船員、路線バスの運転手として働き、妻「きくの」の実家がある静岡県磐田市に住み幸吉が誕生。

昭和21年、日比孝吉は名古屋市立第一工業高校を卒業後、父・冨之助と共に商いに従事するようになる。

孝吉には絵の才能があり、一時は画家を志して京都に行ったこともあったが、生活苦の家族のために夢を諦め行商の旅に出た。

時には東北の山村にまで出かけ、10日以上家に帰れないこともあった。駅のホームや橋の下で野宿することもしばしばだったという。天竜川にかかる橋のたもとで、仕入れた商品を販売する掘立小屋のような店も出した。

露店では文房具やグローブ、バット、ボールなどの野球道具を販売。

ある日、名鉄の呼続駅前の田中製粉所のバラックを借りてアイスキャンディー屋をつくったからやらないかというオファーを受け「日吉屋」というアイスキャンディーの店を始めた。

日吉屋のアイスキャンディーは「大きくておいしい」と大評判。

孝吉は子どもたちから“大きいアイスキャンディーのおじちゃん”と呼ばれていたらしい。

商売は順調に伸び製造は深夜まで続き不眠不休状態。

やがて孝吉は「東海酪乳社」を買収。

社員3人を引き継ぐとともに、東区内の町工場の一角を借りて業務用フレッシュクリームの製造を開始。

昭和27年には「名古屋製酪株式会社」」を設立。

父を社長に立て、自分は専務となり、自らビン入り牛乳を自転車に乗って得意先に配達した。

社長の冨之助も率先して重い牛乳瓶を持って電車に乗り一宮まで配達に出かけたという。

昭和28年には「明治アイスクリーム」の特約店となり、売上高日本一を達成。

孝吉が考案したアズキ入りアイスキャンディーも大ヒットし、年間売上高1億円を突破するまでになった。

 

あとがき

普段何気なくカフェ等で使っている褐色の恋人スジャータの歴史。

佛教との関係性から成功するまでの苦労。

こういう話を聞くと今すぐスジャータの製品を口にしたくなりますよね?

 

 

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TOM

酒とゴルフとお遍路が大好きな僧侶TOM。国内外のビジネスオーナーとして日々邁進中。

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