こんにちは。トムです!
まがりなりにも僧侶をやっていますが、仏教の教えは難しいです。
インドから中国へ伝わり、そこから東南アジアや日本という歴史を経てどんどん複雑になっています。
それはキリスト教も同じですね。
つまり一般庶民の理解を超えたスピリッチュアル的な要素を入れることで都合が良くなるという大人の事情もあったのかもしれません。
そして、今度はそこに反対する人達が現れる。
しかし、お釈迦様が悟りを開いた瞬間は仏像に向かって手を合わせるゴリゴリの宗教的世界とは程遠く、人を苦しみから救うためシンプルな考え方だったと言われます。
まさにそれこそが複雑多様化したメンタル崩壊時代に求められています。
今回は元オリラジの中田さんがやっているYoutube大学で面白い動画を発見したのでそこに私なりの解釈を追加してみました。
いきなり動画を見るより、ポイントを箇条書きにしてみたので、そこをザっと眺めてからご覧ください。
【一目瞭然】中田敦彦のYoutube大学の仏教系解説を箇条書き
人間のモヤモヤした悩みはストレスから解放されるには、自分の心と体の反応を客観視するしかありません。
そのためのステップが下記の通り解説されています。
- 悩みとは何かが起きた時にそれを受け止めて動く心の反応である
- 人間の欲に対してアゲインストの風が吹く
- 現代心理学による分類「生存、睡眠、食欲、性欲、怠惰欲、歓楽欲、承認欲」
- モヤモヤするのは自分の悩みのメカニズムが不明だから
- 全ての悩みには原因があり、原因には対処法がある
- まずは原因を理解しよう(正しい理解で苦悩から自由になる)
- まず、悩みやモヤモヤを言葉(文字)で表す(ラベリング)
- 次は体の感覚に意識を向ける(ラベリングした事と体感を繋げる)マインドフルネス
- 悩みを3つのいずれかにざっくり分類する(貪欲、怒り、妄想)
- 大前提として自己否定しない(低い自己評価)
- 自己否定をすると承認欲求が渇き、他者を攻撃したり自己攻撃(自分の存在を否定)、逃避(鬱や依存症)。
- 自己否定防止エクササイズ3つ
- その1 散歩する(一歩一歩丁寧に、五感を意識し捉える)
- その2 価値観の相対性(職場を変えたら急に評価される現象)
- その3 自分を肯定する(慢心ではない)
- 争うか降りるかの2択じゃない
- 競争社会と悩まずに生きることは両立できる
- 誤った動機をエネルギーにしない(他者否定、自己否定)
- 慈悲喜捨
- 慈:相手の幸せを願って動く
- 悲:相手の悲しみに共感
- 喜:相手の喜びに共感
- 捨:欲、怒り、妄想を手放す(最も難易度が高い)
悩み解決の一連作業
仕事に行きたくない、学校に行きたくない、何かいつもモヤモヤしているという負の感情をラベリングし言語化。
そこからマインドフルネスで体の感覚として捉え、自分の状況を捉えることが出来た。
確かに自分はイライラしている。
その上で3つの箱へ分類してみた。
すると、自分がちょっと貪欲になっていることに気付いた。
そして妄想的な思い込みをしている事にも気付いた。
そうした上で自己否定せず攻撃と逃避に逃れないことを誓った。
競争社会の中で慈悲と悲しみと喜びの感覚を知った。
ならば悩みの原因もろとも捨てれるはずだ。
動画2本
Vol1
Vol2
まとめ
私が一般の社会生活上でピンと来るのが、上の箇条書きの14番目に挙げた「その2 価値観の相対性(職場を変えたら急に評価される現象)」です。
何かに特化した特徴を持っている人は何かと叩かれやすいのが事実です。
つまり、何かに秀でている人は別の方面では一般人以下の能力となっていまうことが多々あります。
だから自分の活躍するステージではない所では自他共に自分への評価が低く、自己否定に繋がりがちです。
僧侶のつぶやき
才能とはその特徴が自分のいる場所に適合している時にそう呼ばれる。つまり、自分のいるべき場所ではないと判断したらとっとと居場所を変えることだ。人生は短い。他者評価により自己評価を下げる意味はどこにもない。
— TomFu (@TomFu83622412) May 17, 2021
スポーツカーは高速道路では無敵ですが、悪路の続くオフロードでは全く使い物にならない乗り物と化してしまいます。
つまり、人間の特徴はもしその環境に適していれば能力と呼ばれるだけなのです。
これはイソップ物語の「北風と太陽」でも全く同じです。
実はあの話は2戦で構成されており、どういうわけか後半戦の太陽が勝つ話だけが一人歩きしています。
次回はそちらの話題に触れてみたいと思います。