こんにちは。 TOMDACHIサロンスタッフ まるです。
私も気づけば、40手前、親も70代になり今後の事を色々と考える歳になってきました。
親だけでなくパートナーの死がいつ訪れるかもわからない。
いやいや、そんなこと考えたくない。でも人は生きている以上、その時は必ずやってきます。
しかも突然に。
今日は、ある日突然その時が訪れても慌てないための事前準備についてお話させていただきます。
亡くなることを前提に準備を進めるなんて縁起でもないと思われるかもしれませんが、
亡くなった後からでは大変な手続きが実は沢山あるようなのです。
遺言書を作成しよう
できれば、遺言書を書いてもらいましょう。
いやいや、うちは資産家でもないので必要ないでしょ。と思われるかもしれませんが、
司法統計によると、遺産額を争った裁判のうち、約3件に1件は遺産額1,000万円以下だそうです。
預貯金額が少なくても、遺産に住宅が含まれると遺産額は1,000万以上になる場合が多いです。
特に住宅などの不動産の場合、遺言書がないと法定相続人で分割することになります。
誰か一人が引き継ぐとしても、法定相続人全員の同意書が必要になります。
後々もめないためにも、遺言書って大事なんですね。
遺言書は3種類あります。
- 自筆証書遺言:遺言者自身が遺言書を作成する形式
- 公正証書遺言:公証人に遺言書の執筆と保管を依頼する形式
- 秘密証書遺言:公証人に遺言書の存在証明だけを依頼する形式
菩提寺って何?
菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のこと。
なんとなくは知っているけど、名前や場所を聞かれたらすぐには出てこない方が多いのではないでしょうか?
正直、私も言えません。
いつかはお世話になる菩提寺。
お彼岸やお盆などでも、元気なうちにできれば現地を訪問すると良いですね。
葬儀社を選ぼう
葬儀っていったいどのぐらい費用がかかるのでしょうか?
インターネット上では、
・一般的な葬儀で約180万円
・家族葬で約100万円
だそうです。
実際はというと、もちろんそれくらいの金額がかかる葬儀もありますが、
葬儀社によって金額はかなり異なるようです。
祖父母の葬儀などを振り返ってみると、葬儀社もなんとなく決まって、
葬儀プランもなんとなく決められていったような...
でもそれが、当たり前ではないのだと初めて知りました。
葬儀社、葬儀プランを決めよう
ご自宅でお亡くなりになった場合であれば比較的落ち着いて対応がしやすいのですが、
病院や施設などで亡くなった場合はそういう訳にはいきません。
特に病院の場合は、なるべく早く出て行ってもらうよう言われます。
亡くなった悲しみに暮れているさなかに、この後どうするのかを急かされるのです。
そんなに急かさなくても、と思うのですが、病院としては次の患者さんの受け入れ準備があるのでそうゆっくりもしていられません。
そのあたりは、病院よりも施設の方が比較的時間の猶予がありますが、
そうは言ってもお迎えの段取りは急いでしないといけません。
まずここで慌てますよね。
出ていくように言われても、何処に、どういう風に連れて行ったらいいのか分からないですよね。
病院からは、「決まっている葬儀社があれば、連絡してお迎えに来てもらってください。
ないようであれば、ご紹介しましょうか?」などと言われるでしょう。
大きな病院であれば、どこかの葬儀社が常駐している場合があります。
常駐している葬儀社に葬儀を依頼した場合、葬儀費用はおおよそ150万円~というのが目安となります。
仮に常駐している葬儀社に依頼したとして、連れて帰る先はご自宅か葬儀会館です。
連れて帰った後、多くの場合はそのまま、もしくは翌朝、葬儀の打合せを行います。
悲しみや疲れがかなり溜まり、思考能力が低下している中、少ない時間で様々な事を決めていきます。
この時点では、もう金額が高いからゆっくり検討したいという訳にはいきません。
とても落ち着いてという感じにはなりにくいのが実情です。
葬儀の喪主経験者約半数が「葬儀に関して後悔を抱えている」というのは、こういった背景があったのですね。
後になって、色々調べておけばよかったと後悔しないように、今のうちにいろんな葬儀社から見積りをしてもらい、どの葬儀社でどんな葬儀にするのか、ある程度決めておくといいですね。
費用の準備
医療費や葬儀費、埋葬費などで、急に数百万のお金が必要となります。
お金の準備も必要です。
名義人が死亡すると口座は相続が完了するまで凍結し、相続人の印鑑や戸籍謄本などを揃えないと簡単には引き出せなくなります。
その為に、途中でかかる費用が払えず、やむおえず誰かが立て替える事となります。
そうなる前に、可能であれば名義人に許可をもらった上で、預金を引き出しておきましょう。
写真をたくさん撮っておこう
遺影写真っていざ探そうとなるとなかなかいいものが見つからないんですよね。
特に歳をとってくると写真自体を撮らなくなりますし、たまにの集合写真で写っているものを
見つけた!と思っても、目をつぶっていたり遺影用に大きく引き伸ばしたりすると、ぼけてしまったり。
普段から、思い出を残しておくのって大事だなと改めて気づかされます。
遺影写真は通常、葬儀の際に飾られるものですが、場合によってはその後も代々のご先祖様に並び、床の間に飾られるので、素敵な1枚を飾ってあげたいですよね。
このように、もしもの時は遅ければ遅いほどよいですが、いざその時になって慌てないためにも、少しでも準備をしておくと、ゆっくり故人と最後のお別れをすることができますね。
まだまだ、早いわと思われている方も、できればご両親や大事な方と一緒に一度話してみたり
考えてみるといいかもしれません。